HSPとは?
近年、「HSP」という言葉がよく聞かれるようになりました。
HSPとは?Highly Sensitive Personのハイリー・センシティブ・パーソンの略で、繊細な気質をもって生まれた人という意味で、アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が、1996年に出版した『非常に敏感な人』のなかであげられたのが最初だと言われています。
日本では2018年に出版された「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本のなかで、HSPを繊細さんという言葉で使われて以来、生きづらさの原因が分かったと沢山の人が共感し、話題になりました。
以来、HSPを紹介する書籍やネットの記事、SNSの投稿は、本人の実体験をもとに、HSPの気質をより多くの人が知ることになりました。本人の体験からHSPの気質を診断するチェックリストも豊富にあり、個人でそういうサイトを立ち上げている人もいて、特化したカウンセラーも増えてきました。
HSP、繊細さんセルフチェックリスト
博士のWebサイトで「HS気質」をもつ人のリストには下記のようにかかれてあり、セルフテストができるようになっています。
- まぶしい光や、強い臭い、肌触りの悪い布、近くを通るサイレンの音といったものに容易に圧倒されてしまう。
- 短時間に多くのことを抱えるとあわててしまう。
- 暴力的な映画・テレビ番組を見ないようにしている。
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋、もしくは一人になって刺激をやわらげることができる場所に閉じこもりたくなる。
- 生活する上で、動揺したり圧倒されるような状況を避けることを最優先にしている。
- デリケートで繊細な、香りや味・音・芸術作品がわかり、それを楽しんでいる。
- 豊かで複雑な内面世界をもっている。
- 子供のころ親や先生は、わたしのことを繊細あるいは内気だと思っていた。
HSPに関連の記事やチェックリストを見ると、自分の取り扱い方を自分でもうまく言語化できていないのに、いきなり言語化され、公開説明されたような不思議な気持ちと、「生きにくい理由がやっと分かった」と安堵するとともに、色々な感情が入り混じります。
HSPは病気なの?
HSPは、発達障害やアスペルガー症候群にも類似するところがあるので、治療したほうがいいと考える方もいらっしゃるようですが、病気ではなく、生まれながらにもった気質なので、個性や性格の一部のように捉えられています。
そのため生きにくさを自分で克服するしかないのですが、その気質をもつ人にとって、日常をとりまく環境はあまりにも過酷すぎて、生きているのがやっとというのが、私自身がHS気質をもち、幼少期から苦労している一人だから、声を大にして言いたいのかもしれません。
人口の20%、5人に一人がそういう気質をもっていると言われていますが、実際はもっと多いのかもしれません。我が家では、4人家族のうちの2人がHSの気質が非常に強いです。そして2人に共通して言えるのは体調不良でした。
もちろん体調不良は誰にでも起こりうることですが、痛みの感じ方が非HSPよりも強い、これもHSPの特質の一つとも言われています。
そのため、普段から病院に通院されている方も多いと言われています。薬が効きやすく、副作用がより強くでてしまうので、治療する前よりも悪くなり、病院にずっと通っているような状態です。私自身がそうでした。
私は幼少期から悩まされた体調不良を克服し、元気になったあと、「HS気質」は変わらないものの、ほぼ気にならないし、明らかに行動に変化がありました。
何故変わったのか?こうしたら変わった!こうすればいいみたいな断定できることは言えませんが、勉強していく過程で気づいたことなどを共有し、今も生きづらさを抱える人にとって、役立てる情報を発信できたらいいなと思い、このサイトを立ち上げました。
日中は働いておりますので、時間はかかり過ぎますが、言語化して記事として投稿したり、動画にしてお伝えしていく予定です。